← レポート一覧 車両取得コスト比較 · 2026-07-10
トヨタ86 ― 中古を買う? 新車を買う? それともリース?
「車って、買うのとリースのどっちが得なの?」を、この1台で最後まで計算しました。車の値段だけでなく、税金・保険・車検・修理代まで11年分ぜんぶ足して、実際に手放すまでにいくらかかるかを比べています。あわてず、順番に読めば大丈夫です。
⚠ 大前提ひとつだけ注意。ここで比べている中古と新車は、実は世代が違う車です。中古は1つ前の型の「86」、新車とリースは今の型の「GR86」。値段の差の多くは、この新しさの差から来ています。「まったく同じ車を安く買う」という話ではない、と頭に入れておいてください。
いちばん安いのは「中古」。リースがいちばん高くつきます
車の値段だけでなく、税金・保険・車検・修理代まで11年分を全部足して比べました。すると、中古の86がいちばん安く約493万円。新車を現金で買っても約574万円です。いっぽうリースは756〜816万円で、これが最も高くつきます。「新車に乗るならリースが手軽」と思われがちですが、お金の合計で見ると逆。新車もローンで買ったほうがリースより140万円ほど安く済みます。さらに、中古を選んで浮いたお金を積立投資に回すと、11年後には約485万円(年利7%で計算した場合)のお金が手元に残る計算です。「現金は投資に回しつつ車も持ちたい」なら、中古を短めのローンで買うのがいちばんかしこい選び方です。
1 全選択肢を実質総コストで並べる
安い順ランキング(11年 実質総コスト)
| 順位 | 選択肢 | 年式 | 走行 | 車両価格 | 実質総コスト | 対 基準 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 中古 実質最安 ↗ | 2016 | 7.1万km | 149.8万円 | 約493万円実質最安 | -323万円 |
| 2 | 中古 最安価格 ↗ | 2012 | 15.3万km | 110万円 | 約515万円 | -301万円 |
| 3 | 新車 現金購入 ↗ | 2026 | 0万km | 318.1万円 | 約574万円 | -242万円 |
| 4 | 中古GR86 現行 ↗ | 2022 | 1.8万km | 318万円 | 約608万円 | -208万円 |
| 5 | 新車 ローン購入 ↗ | 2026 | 0万km | 318.1万円 | 約676万円 | -140万円 |
| 6 | リース 最安 ↗ | — | — | — | 約756万円 | -60万円 |
| 7 | リース おすすめ ↗ | — | — | — | 約816万円 | ±0(基準) |
2 車両価格 × 実質総コスト
点が低いほどお得
中古(先代)現行GR86 中古実質最安新車購入
3 費目別の詳細内訳
税金・自賠責・法定費用・車検・修繕費まで書き出す
| 費目(11年累計) | 中古 実質最安 先代86 ZN6 | 新車 現金購入 現行GR86 RC | 新車 ローン購入 現行GR86 RC | リース 最安 現行GR86 | リース おすすめ 現行GR86 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 車両(ローン/リース料/取得額) | 1,977,698 | 3,180,900 | 4,199,506 | 5,212,680 | 7,062,000 |
| ② 自動車税 | 481,700 | 495,000 | 495,000 | 内包 | 内包 |
| ③ 自動車重量税 | 155,400 | 98,400 | 98,400 | 内包 | 内包 |
| ④ 自賠責保険 | 49,800 | 39,840 | 39,840 | 内包 | 内包 |
| ⑤ 車検基本料・法定点検 | 225,000 | 180,000 | 180,000 | 225,000 | 内包 |
| ⑥ 修繕費・消耗品 | 1,020,000 | 650,000 | 650,000 | 1,020,000 | 内包 |
| ⑦ 任意保険 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 | 1,100,000 |
| 実質総コスト | 約493万円最安 | 約574万円 | 約676万円 | 約756万円 | 約816万円 |
4 浮いた現金をインデックス投資したら
「コスト差」を「11年後の金融資産」に換算
元本(浮いた総額)運用益(年7%想定)細線 = 年3% / 5% / 10% の到達点
| 選択肢 | 浮く総額 | 月積立 | 3% | 5% | 7% | 10% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 中古 実質最安 | 323万円 | 24,470円 | 382万円 | 429万円 | 484万円 | 584万円 |
| 中古 最安価格 | 301万円 | 22,803円 | 356万円 | 400万円 | 451万円 | 545万円 |
| 新車 現金購入 | 242万円 | 18,333円 | 286万円 | 322万円 | 363万円 | 438万円 |
| 中古GR86 現行 | 208万円 | 15,758円 | 246万円 | 277万円 | 312万円 | 376万円 |
| 新車 ローン購入 | 140万円 | 10,606円 | 166万円 | 186万円 | 210万円 | 253万円 |
| リース 最安 | 60万円 | 4,545円 | 71万円 | 80万円 | 90万円 | 109万円 |
| リース おすすめ | — | — | — | — | — | — |
⚠ この試算の限界インデックス投資は元本保証がなく、期間中に30〜50%の暴落局面を挟む可能性があります。上表は平均リターンが一定で推移した理想ケースで、実際の到達額は上下に振れます。NISA活用なら運用益は非課税、特定口座なら約20%課税。 出典: S&P 500 Historical Annual Returns (macrotrends)
5 自分の数字で試す ― 純資産シミュレーター
手持ち資金・月予算・利回り・売却年を動かすと結果が変わります
いちばんお金が残るのは中古をローン ─ 11年後の純資産 1,287万円
「同じ手持ち資金・同じ月予算から始めて、車に使わなかったぶんは投資に回す」という 公平な土台で比べています。純資産=投資口座の残高+手元に残る車の価値。 リースは途中で売れないため、契約の途中で降りると車の価値が残りません。
この計算はあくまで目安です。投資の利回りは一定ではなく、途中で大きく値下がりすることもあります。 残価(売れる値段)も車の状態や相場で変わります。
6 結論 ― タイプ別の使い分け
あなたの前提への当てはめ
コスト最優先・投資原資を最大化したい
→ 中古を60〜84回ローン。11年実質493万で最安。月次負担も最軽量。金利を圧縮しつつ修繕リスクが出る前に完済でき、差額を投資に回せる。
どうしても現行の新車に乗りたい
→ 新車をローン購入(リースではなく)。現金574万・頭金0ローンでも676万で、リース(756〜816万)より140〜240万安い。投資リターンが金利5.8%を超えるならローンで現金を残す。
手間と突発出費を完全にゼロにしたい
→ リース おすすめ。税・車検・修繕コミで家計が完全定額。総額は最も高いが、管理の手間をゼロにできる。コストが二の次の人向け。